エコキュートの給湯タンクは、家庭のライフスタイルや設置環境に応じて最適なタイプを選ぶことが重要です。
この記事では、タンク容量や形状、給湯タイプの違いを詳しく解説し、最適な選び方を紹介します。
エコキュートとは?その仕組みをおさらい
エコキュートは、電気と空気中の熱エネルギーを使ってお湯を沸かす「ヒートポンプ式給湯器」です。特徴としては:
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電気代が安い深夜電力を活用して経済的。
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CO₂排出が少ないため環境に優しい。
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タンクにお湯を貯めておくため、昼間に電気を使わずに済む。
基本構造は以下の2つ:
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ヒートポンプユニット:空気の熱を取り込み、冷媒で圧縮加熱。
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貯湯タンク:加熱したお湯をためて保温・給湯。
給湯タンクの容量別特徴と選び方
容量は家族の人数や使用量に応じて選ぶことが重要です。以下は主な容量とその特徴
容量 | 推奨世帯人数 | 使用可能湯量(混合後) | 特徴 |
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180〜200L | 1〜2人 | 約300〜350L | 一人暮らしや夫婦のみ |
300〜370L | 2〜4人 | 約500〜650L | 一般家庭に最も普及 |
430〜460L | 4〜6人 | 約700〜850L | 大家族・頻繁な入浴家庭向け |
550〜560L | 6〜8人 | 約900〜1,000L | 2世帯住宅や大人数に最適 |
選び方のポイント
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毎日入浴するか、追い焚きを多用するかで湯量は変動。
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客が来る頻度が高い家庭は多めの容量を選ぶと安心。
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夏と冬で使用量に差がある地域では、冬基準で選ぶと失敗が少ない。
タンク形状の種類と設置場所に応じた選び方
設置スペースに合わせて「角型」と「薄型」の2種類から選びます。
■ 角型タンク(標準タイプ)
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奥行き:60〜75cm
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容量:370〜560L
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メリット:タンク内の熱効率が良く、設置が安定。
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デメリット:設置スペースが広めに必要。
■ 薄型タンク(スリムタイプ)
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奥行き:45〜50cm
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容量:300〜460L
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メリット:狭い場所や建物際にも設置可能。
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デメリット:設置には基礎工事の工夫が必要な場合あり。
設置のチェックリスト
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タンク寸法と設置スペースを確認。
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配管や電源の位置、搬入経路の確認。
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地域の条例や日照条件も要チェック。
給湯方式の違いと生活スタイル別おすすめ
① フルオートタイプ
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自動湯はり・保温・追いだき・たし湯全て対応。
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入浴時間がバラバラな家庭向け
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初期費用は高めだが、利便性抜群。
② オートタイプ
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湯はりと保温は自動、追いだきは不可。
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シンプル操作、価格抑えめ。
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毎日の入浴が同じ時間帯の家庭におすすめ。
③ 給湯専用タイプ
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蛇口からの給湯のみ、風呂自動機能なし。
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最も安価で、設置も簡単。
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入浴機能は別設備(ガスや電気)併用の家庭向け。
エコキュート選びで失敗しないためのチェックポイント
選定においては、次の5つを重点的に確認してください:
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将来的なライフスタイルの変化(家族増加、二世帯化など)
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電気契約プラン(深夜電力が安いプランが最適)
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地域の気候条件(寒冷地仕様を選ぶ必要性あり)
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メーカーの保守体制と保証期間
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リモコンの操作性とアプリ連携の有無
まとめ:最適なエコキュート選びで快適な暮らしを
エコキュートの給湯タンクは、「容量」「形状」「給湯タイプ」によって特徴が異なります。選ぶ際には、家庭の構成、使用スタイル、設置環境を総合的に考慮し、将来を見据えた余裕ある選定が重要です。
不安な場合は、専門業者による現地調査・見積もりを依頼し、自宅に合った最適な製品を提案してもらいましょう。